2013年7月27日土曜日

支援者の自己と向き合うワークショップ(3):信頼関係

昨日は3回目のワークショップでした。
まず、参加者のフィードバックから。
  • 自分の根っこを改めて見つめる良い機会になりました。
  • ふとした瞬間に相手から信頼されていないかもしれないことで不安になっていました。
  • 自分自身のことを信頼できていないという自分に気づき、驚きでした。
  • 信頼関係は相互性があると思うので、誰が自分にとって信頼できるかを考えるということもありますが、自分は信頼される人だろうかということも考えました。
  • 自分に足りないものもあるけど、持っているものもある。それが何であるかを少しずつ明らかにしたい。
みなさんの物語を深めていくうちに、今回のテーマは「信頼」ということに落ち着きました。
  • 支援関係における信頼ってなに?
  • 職場における信頼ってどういう風?
という観点から入って、
  • それでは、支援者自身の個人的体験における信頼関係ってどういう風ですか?
  • 子どもの頃からの自分の歴史をたどり、誰に、どんな信頼を与えたり与えなかったり、受け取ったり受け取り損ねたりしてきたの?
  • それらは個別の事象?それともどこかで連関している?
そんなようなことを振り返りました。

支援者にとって、クライエントとの信頼関係は基本中の基本です。
しっかり信頼・安心できる支援関係が築けないと、どんなことをやってもうまくいきません。
逆に、それさえ築くことができれば、とても困難な状況でも何とかなるものです。

普段の活動を振り返ると、どうもうまくいかない背後には信頼関係がちゃんと築けていないことに気づいたりします。
まず、そのことを客観視できることが必要です。それが見えないと何もうまくいきません。

では、どうやって信頼できる支援関係を築くことができるのか?
こう言えばよい、ああすればよいといった技術的ノウハウではありませんね。
「信頼」とは理論でも理屈でもありません。あくまで感覚です。
「信頼」を理解しようとしても無理です。感覚として感じるしかありません。
他者を信頼する、あるいは他者から信頼されるという感覚を支援者自身の心の引き出しにいつも用意できているかどうかが重要です。そうすれば、自由にその感覚を取り出して使うことができます。そのことをWSで掘り下げました。

Q)どうやって掘り下げたのですか?

A)それは残念ながら文章では説明できないんです。
文章にすれば客観的な理屈になってしまいます。
一番大切なことは、支援者自身が持つ主観的な感情体験なのです。

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