2013年8月2日金曜日

ひきこもり語録3

30代のAさんは社会との接点がありません。
カウンセリングには積極的に通ってきます。
最近、Aさんの語りが変わってきました。
ふだんの生活は何も変わっていません。しかし心の中は確実に変化しているようです。

『社会とどう関わっていったらよいのか、、、
社会的に認められるのはとても大変ですね。
生きていくためには必要なことなのですね。
その一方で、そのことを気にし過ぎてはいけないとも思います。
「生きているだけで良いや」と思う気持ちも必要だと思います。

一生懸命に生きてもまわりから認められず、自殺する人もいます。
一生懸命の程度と、社会で認められる程度は比例しないこともあるのだと思います。

死んだら、あの世や来世があるのかわかりませんが、少なくとも身体と記憶はそこでなくなるわけだから、死んだら全部お終いですよね。そこには大きな線がありますね。

せっかく生きているんだから、、、、と思いますよね。
それでも、辛いことはたくさんあります。

死んだら全部消えちゃうんですか?
今、死にたいと思っているわけじゃありません。そこを誤解しないで下さい。
生きるってどういうことなんでしょう、、、
その上で、人の役に立てたらいいな。

これから私がやろうとしていることは大きな挑戦だと思う。
「新卒採用」という大きなレールが社会にはあるから。
でも、ここまで来たら挑戦するしかないよね。

---
生きていくためには、他者から認められることが必要です。
それは「生きていて良いんだよ。おまえは生きている価値があるのだよ。」という承認です。
ウチの世界で生きるためには、ウチの世界からの承認が必要です。
ソトの世界で生きるためには、ソトの世界からの承認が必要です。
ウチからソトの世界に巣立つには、「おまえはソトの世界で生きることができる。もうソトの世界に出てもOKだよ。」というウチの世界からの承認が必要です。

0 件のコメント:

コメントを投稿