2013年6月28日金曜日

支援者の自己と向き合うワークショップ(2)

今日は2回目。まず参加者の感想から。

  • 普段は話すことなに昔のことを話して、自分の人生を久々に振り返った、、、
  • 私は自分自身に対してもモヤモヤしている部分があることが苦痛でした。、、、そのモヤモヤした部分も自分だからと受け入れれば、楽になるのかもしれないと思えました。
  • 自分の感覚に素直に向き合うのは難しい。容易に揺れるけど、揺れてみないとわからないこともあるなと思いました。
  • 他の方の語りの中に自分を見出していることに、はじめは違和感があった、、、

2回目以降は、参加者一人ひとりの語りに焦点を当てます。

支援者はクライエントが表出する多くの語り(情報)を受け取り、支援者自身の内面に刻み込みます。それはクライエントの体験と相似形であったとしても等しくはない、クライエントの語りに触発された支援者自身の主観です。そこには支援者自身の体験が埋め込まれています。
支援活動の中で見出した感情体験は、支援関係の中で完結したものと思い込んでいます。果たしてそうでしょうか?

それを支援活動の文脈から、支援者自身の自己という文脈の中に広げてみます。すると今まで見えなかったことがたくさん見えてきます。忘れていたわけではない、覚えてはいるけど心の奥にしまい込んでいたものを意識化し、言葉を与えていきます。そこに秘められた感情(悲しみ・怒り・喜び・不安など)は支援者という役割から離れたひとりの人間としての体験です。まずそれを十分に受け入れます。

そして、それを再び支援活動という文脈に戻します。掘り下げた自己の体験が、支援活動にどう影響しているのだろうか。どのような差異を生むのだろうか。自分だから出来ることは何だろうか。これが支援者としての自己理解であり、それを達成すると支援がとてもうまく、しかも楽に行えるようになります。もちろん、ひとりの人間として抱えていたモヤモヤや肩こりも晴れます。

グループのメリット。
ひとりで掘り下げる場合には、自身の支援活動からネタを拾ってきます。
グループの場合、それに加えて参加している他者の語りをネタにして、自己の語りを見出すことができます。それはとても強力です。

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