2013年4月15日月曜日

長い診療時間

まだ開設1年で予約満杯状態ではない。
規定では面接時間を1時間としているが、次の時間に予約が入っていない場合など、予定を超過して長い時間がとれてしまう。

昨日も2時間。先日は3時間も面接してしまった。
さすがに3時間の面接はクライエントさんも私も疲れた。それは親子3人のガチンコ対決だった。
でもそれは子どもと家族が元気になるためには大切ななプロセスだったかもしれない。

これだけ十分な時間を費やすと、満足のゆく面接ができる。
当初の悩み(主訴)はだいぶ解決された。解決が進むとともに、その下に隠されていた深いテーマが浮上してくる。今すぐ解決しないと困るという質の問題ではない。しかし、よく考えると、それが不安の源泉であることがわかる。フルに機能した人生を送るためにはそこを避けるわけにはいかない。始めはわからなかった。当初の悩みが落ち着いた段階で、初めて見えてくる。

クライエントさんから;
「アメリカで活躍している人は、みんなパーソナル・コーチみたいにして自分のことを語ることができる精神科医を持ってますよね。そういうイメージでこれからも長くおつきあいお願いします。」
と言われた。
タブーの世界の精神医療ではない。強く、前向きに生きるための手段としての精神医療。
そうなんです。それが私の臨床のイメージなんです。

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