2013年3月2日土曜日

承認を求めて

今朝のNHK連ドラ「純と愛」のセリフから。


私は〇〇で働くことで人を笑顔にしたいと思っていたし、〇〇で働くことで人が幸せになるって思っていた、、、っていうのは建前。

ほんとは淋しいだけなの。
自分に自信がなくて、だから人のためになにかをして「ありがとう」って言われたいし、人よりがんばって「すごいね!」ってほめられたいの。まわりの人が笑顔でないと不安なの。

考えてみたら小さいころからそうだった。
お父ちゃんやお母ちゃんにいつもみていて欲しかったし、「いちばん可愛いね!」ってほめられたかったし、もっともっと愛されたかった。
だからオジイにおまえはそのままで良いんだよと言われた時、死ぬほどうれしかった。

人のためなんかじゃない、全部自分のためなの。
イトシくんを好きになったのだってそう。
私はひとりぼっちはいやなの。

Aさんは仕事も子育てもとてもがんばっています。でも、Aさんをちっともわかってくれないダンナさんへの怒りの収拾がつかなくなり、カウンセリングにやってきました。話し始めると感情と涙があふれ止まりません。

私は当初、ダンナさんの問題や夫婦関係の問題を見出そうとしましたがうまく見つかりません。とても良いご夫婦です。いろいろお話ししていくうちに、ふと気づきました。

Aさんは仕事も家事も完璧にこなし、とても立派な社会人であり、妻であり、母親です。ダンナさんが優しくしてくれるのも頭ではわかっています。
でも、子ども時代の話になり、
「私は手のかからない子でほっておかれた。親に甘えることができなかった。親から拒絶された」と語ります。

しかし、Aさんにとってダンナへの怒りと子ども時代の印象は別の次元の出来事で、関連性があるとは気づいていませんでした。

連ドラの純(ジュン)は、イトシくんやオジイから承認を受け、自分が承認を得なかった子ども時代を振り返ることができ、それを乗り越えました。

イトシくんやオジイのような人が得られないとき、カウンセラーがその役を果たします。安心(承認)感の中で、Aさんは時間をかけて自分の過去と現在を繋ぐことができました。そうすると完璧にがんばらなくても大丈夫なことに気づき、気持ちがとても楽になり、ダンナへの怒りも消えてゆきました。

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