2013年2月20日水曜日

人との関わりが持てない

息子は小さいころから内向的な子でした。友だちは少なく、学校でいじめられ、授業に出れず、やっとのことで卒業することができました。

大勢のところにいくのは苦手で、今在籍している学校はほとんど行くことができません。
本人は学校は好きなのに行く気力が出ないと言います。
家庭の中ではおだやかで、家族とはふつうに話もするし、主張もします。まわりのこともよく見ています。
でも人との関わりが持てないことをどうケアをしていけばよいのでしょうか?
息子も本当は学校に普通に行きたいのにという思いもあるようです。
このようなタイプの子へはどう対応していけばいいのでしょうか?
なにか良いアドバイスがあれば教えてください。

息子さんこともさぞご心配と思います。
ウチの人とは問題なく過ごせているのに、学校などソトの人と関わることに自信が持てないのですね。

ウチの世界からソトの世界への移行にためらっている場合、その中間に位置する人との関わりが解決の糸口になります。
お母さんとは通常とっぷりウチの世界を共有していますから、あまりソトの世界の練習にはなりません。
ありのままの自分を見せられるけど、ソトの世界にいる人が必要です。
たとえば、友だち、学校の先生、地域の活動の指導者、親戚の人などです。
お父さんもそのひとりです。多くの家庭でお父さんは仕事をして、子どもと接する時間が限られ、お母さんほど親しくない、半分ウチで半分ソトの人です。
あるいはカウンセラーも、自分の気持ちを見せられるけれどソトの人です。

そのような人を誰か見つけ、安心して人と関わる体験を作ってあげてください。そうすれば、だんだん大勢の人々がいるソトの世界にも慣れてゆくことができます。

2013年2月19日火曜日

インターネットと家族


インターネットは簡便に、昼夜を問わず即時に、匿名のままメッセージを受けるだけでなく送ることもできる(双方向性)という従来にない強力なメディアである。商業や政治・経済活動、災害対策、さらには「アラブの春」など社会生活を根底から変えたように、家族生活も大きく変えた。

インターネットは家族の境界線を乗り越える。自分を守る術を持たない未成年者が直接外部と繋がり、プライバシーの漏えいや、犯罪・性・いじめなど有害情報の危険にさらされる。大人にとってもネットが有効な出会いとなる一方で、浮気として夫婦関係を揺るがすこともある。インターネット依存症は現実への適応を阻害する。自宅にひきこもり、昼夜オンラインゲームにはまる若者の増加が社会問題となっている。

弊害ばかりでなく良い変化もある。第一に現実では繋がりにくい弱者(マイノリティー)のコミュニティーである(例、セクシャル・マイノリティー、子育て中の女性、高齢者、障害や難病を抱えた人々とその家族、メンタルヘルス、自殺予防、自死家族など)。第二に、留学や遠隔地勤務など地理的に離れた家族が繋がる。第三に電話やインターネットを補助的に利用した家族合同面接である。

これからの親子や夫婦はインターネットに淘汰されない確実なコミュニケーションが求められる。子どもに対しては学校でのメディア教育とともに、家庭での使い方のルール作りが大切だ。

2013年2月9日土曜日

支援者の自己と向き合う講座

昨日の講座の様子(というか私の感じたこと)をお伝えします。
今回は比較的人数が多かったのである程度(中程度かな)に構造化しました。
人数が少ないと、構造化する必要度は低くなります。たとえば1対1のスーパーヴィジョンやセラピーであれば、対話の中でその人のニーズに特化した構造を作っていけば良いわけです。人数が多くなると、複数の人たちのニーズを満たすために構造をあらかじめ作ります。昨晩は、ひとりの語りの時間的な枠組みを作りました。始めは全員には回すことができないかなと思ったのですが、幸い2時間の枠組みで全員の方の時間を作ることができました。
もっと構造化する方法もあります。それは語りの内容にまで踏み込む場合です。人数がもっと多くなったり、固定メンバーにすることができたら、それもやってみましょう。

なぜ自己と向き合う必要があるのか?
そのニーズは何となくわかりますよね。
心の支援者は他者(クライエント)に向かい、共感します。
それをうまく(深く)達成するためには、他者に行う前に、自己に対して行います。
講座ではそれを具体的に実践していきます。「講座」とは銘打っていますが、実際は研究会、あるいはグループ・ワークに近いです。
なぜ、わざわざ自分と向き合うの?自分のことだからそんなことしなくたって知っているのに。
そう、確かに知ってはいます。でも確認はしていない。
確認するためには、小道具が必要です。
容姿を確認するにはを使いますね。
心の内面を確認するには、承認してくれる他者を使います。
自己の内面と向き合うとは、表現した自己の一部を他者が受け止めてくれるプロセスです。
自分ひとりではどうしても完結しません。座禅を組んだら、ひとりで自分を見つめることはできます。でも、そのことを他者に伝えるプロセスがどこかで必要になります。
芸術家は作品(絵画、音楽、文学など)をとおして表現するでしょう。
我々は、言葉をとおして表現します。言葉が大切なんです。
そして、言葉をしっかり受け止め、承認してくれる他者の存在です。
その二つがちゃんとあれば、自己と向き合うことはそれほど難しくはありません。

なぜ自己と向き合う必要があるのか?
普通の人は、そんなことしなくても、問題なく生活できます。
向き合う必要が出てくるのはふたつの場合です。
ひとつは、心の問題・課題を抱えている場合です。それを解決するためのひとつの有効な手段が自己と向き合うことです。
もうひとつは、他者の心を支援しようとする人です。相手の問題・課題に向き合うために、まず自分自身と向き合うことが大切です。それをすっ飛ばしてしまったら、相手を理屈では理解できても、心で共感できない支援者になってしまいます。

2013年2月4日月曜日

思い通りになる世界と、ならない世界

この土日は忙しかった。
良く言えば充実していた。
診療する時間は取れず、いのちの電話と家族療法学会の用事がダブルヘッダーで入っていた。
どちらも、私にとっては重要な所属組織であり、居場所でもある。そこに居ることがやりがいにつながる。
若い頃からずっと居すわっているので、好むと好まざるとに関わらず、長老クラス、つまり組織のかじ取りをする役割になっちゃった。
両方の組織にとって、斬新な提案をいくつかした。ずっと前からやっている提案やら、今回初めてもちかけた提案やら。いずれも、組織の今までのやり方をある意味根本的に変える提案だと自負している。家族療法でいうSecond Order Change。アクセルを踏むのではなく、ギアをシフトして動力が伝わる歯車のくギア比を変えるような根本的な変化を求める提案です。
確かにproactiveな提案ですよね。べつにそれがなくたって、十分に組織は持ちこたえるだろう。でも、長中期的にみれば、時代の変化に対応し、組織が生き延びるために絶対必要な提案だよ。

細かい内容はすっ飛ばして結論だけ言えば、それらの半分は受け入れられ、半分は否定された。
受け入れられた方は問題ない。よし!これから忙しくなるけど、みんな協働してがんばって遂行していきましょう!
問題は拒否られた方。どうしてわかってくれないの?根本の考え方は同意してくれているのだから、やってみればいいじゃない!今までの枠組みを崩すのがそれほどイヤなんですか?Risk takingがそれほど心配なんですか?
納得いかないなあ、、、ブツブツブツ、、、

まあ、冷静に考えてみれば、反対する気持ちもわからないではない。要するに慣れていないんですよね。文化の前提が違うんですよね。私の提案は時代を先取りしすぎているのかもしれない。日本人には受け入れられない心性なのかもしれない。私だけ飛び出しちゃっているんですか?

半分は思い通りになるし、良い仲間はいるから、私の居場所として居続けているのですけど。
もう半分は思い通りにならない、ムカつく世界。
もうイヤになって、撤退しようか、、、という気持ちがよぎらないわけではないが、それもしゃくだし。
とりあえず、地道にがんばりつづけ、説得し続けるしかないのかな。
それと同時に私の提案も組織が受け入れられるよう部分修正するしかないのかもしれない。

悩みどころです。


2013年2月1日金曜日

親の不安のスパイラル

息子は高校を中退してからひきこもりました。数年後ようやく予備校に通い始め、ようやく大学に入学。前期の授業の単位は落とさなかったけど、後期から大学に行かなくなり、必修単位をおとしそうだから留年すると言い出しました。
きっと大丈夫だと息子を信じたいですが、またこのまま家にこもってしまうのだろうかと不安にかられます。もう大人の年齢で彼の人生なのだからと割り切ろうと思いますが難しいです。
今、私にできることはなんだろうか、ただそっと見守ることだろうか、自分自身がカウンセリング等を受けることなのだろうかといろいろ迷います。

⇒このような時に、思い切って、第三者に相談するのは賢明な選択肢です。
 大人の年齢の息子さんを信じることは大切ですね。でも、そう理屈では分かっていても、親としてどうしても不安に駆られてしまいます。今のあなたにできることはたくさんあります。息子さんに対してはそっと見守るだけで結構です。むしろ、あなた自身が親として揺れ動く気持ちを整理することがあなた自身ばかりでなく、息子さんにとっても良い影響を与えます。
こういう時、どう考えたらよいのか、どう対応したら良いのか。しっかりとした指針が必要です。自分の頭の中だけで考えをグルグル巡らせると自己撞着のスパイラルとなりマイナスの方向に沈んでしまいます。誰かに相談したらよいでしょう。

夫は忙しく、あまり相談できません。
私が孤独に陥り、かえって悪い結果を生む言動をしそうで、結局なにもできずにいます。息子には「あなたが生きているだけで幸せだ」といつも伝えてきました。でも私のこの気持ちが彼には重荷なのだろうと思います。私から自立するために頑張ってもうまくいかず、多分私も邪魔をしてる。私が無言であってすら彼には負担なのかなと思います。
私は過干渉だと自分でも思いますが、このままま大学を休んだり辞めてこもってしまうのではと不安です。
「大学は大丈夫なの?」
「来週からはまた大学にいくの?」
そんな簡単なことを聞けない雰囲気で、食事のことなどポツポツとふつうの会話だけを少ししています。
1日中家の自室でゲームをそいていて、ごくたまに部屋から出てきた息子とちょこちょこっと話をする、そんな暮らしを続けていていつか何かに本人が気付いて出ていったり働いたりしはじめるものなんでしょうか。息子の人生だから親はなんにも干渉できないものなんでしょうか。

いいえ。親としてできることがたくさんあります。
子どもの様子を詳細に観察し、こうしなさい、ああしなさいと手とり足とり関わることはできません。できることは安心感を与えることです。「生きているだけで幸せ」というメッセージは、家にとどまる安心感を与えますが、自立する安心感は与えられません。息子さんに、「あなたはもう自立しても大丈夫、外に出て傷ついても、失敗しても大丈夫、あなたなら立ち直れるはず」という安心感を与えましょう。
安心感や不安感は言葉では伝わりません。親の気持ちは何もしゃべらなくても子どもに伝わります。あなたの子どもへの眼差しは不安に満ちていますね。またひきこもってしまわないかという不安、親が何かを言っても、あるいは逆に何も言わなくても良くないのではという不安。何をしても何をしなくても不安です。子どもに安心を与えよう、元気を与えようと頭で考えていても、あなた自身がこのように不安に埋め尽くされていたら、それが子どもに伝わります。大切なことは、子どもに何を伝えるか、何を伝えないかということではなく、それ以前に親自身の不安を解放し、安心と自信を得ることです。

息子はお父さんは立派だけれど、あんなには働きたくないと言います。夫は激務でいかにも大変そうです。夫は「大学に何をしに行くのか、目的や目標がなければ行く価値がない」と言います。今もしこういう話を息子にすれば大学は辞めるよと言い出しかねません。夫の話は8割は正論であっても親の心に欠けると思います。きっと一緒にいる時間があまりにも短いからでしょう。

はて?
息子さんは本当に「大学を辞める」と言い出すでしょうか?
なぜ、あなたはそう想像するのでしょうか?
それは、あなたの気持ちが不安でいっぱいだからです。不安なときは、プラスの結果は予想せず、必ずマイナスの予想に傾きます。「あなたが生きているだけで良い」という気持ちも、「目的がなければ大学に行く価値がない(つまり、目的を見出しなさい)」という気持ちも、種類は異なりますが、どちらも大切な親の心です。
あなたの気持ちがもう少し安心と自信の方向に傾けば、ご主人の「正論」を息子さんが理解して、目的を探すようになると予想できますね。

私はこれまで自分のしてきたことがすべて失敗だったように感じているので、なにを言うのもするのも怖いです。わたしは子育て全般の自分の至らなさを悔いています。でも息子はわたしに優しくて遠慮もしています。悪いのは私なのになぁと不憫に思います。私は家事をしてただ家にいるだけでよかったのにバカだったと悔やんでいます。
とても不安になって相談のメールを送らせてもらいました。ある意味で夫は仕事に逃げ、私は過去の経験から保身に逃げ、本人は外の世界から逃げて、とてもダメな家庭になっています。こうしてご相談をしたり悩んだりしつつも私は本当に息子のことを考えてやれているのだろうか。今後のことを前向きに考えるような気持ちをこめています。

あなたがこうやって相談されて、とても良かったと思います。
どうでしょう、ここまで自分の気持ちを表現されて、今はどんな気持ちですか?
心がとても疲れ、ご主人のことも、自分自身のことも、子どものことも、すべてマイナス思考の悪循環に陥ってしまっていますね。
でも、よくこうやって表現されたと思います。それはとても勇気ある行為です。
マイナス思考をどうにかしてプラス思考に切り替えたいと願いますね。そのためには、まず自分のマイナス思考に徹底して向き合います。あなたは、こうやって相談という形で自分自身の気持ちと正直に向き合っています。多分これだけでは足りず、もう少し深めることが必要でしょう。でも、ご自身のマイナスの部分をしっかり受け止め、出し切った後には、パンドラの箱のように最後にプラス思考が出てきます。自分と向き合う痛みを経験したことが自信につながり、今までの不安のスパイラルから決別できます。そうすれば、夫婦がお互いに向き合う痛みや、子どもにちゃんと向き合う痛みにも耐え、そうやって耐え抜いた自信を子どもに伝えることができます。

一番初めのご質問に戻りましょう。
今、私にできることはなんでしょうか?
ただそっと見守ることでしょうか?
→いいえ違います。

自分自身がカウンセリングを受けることでしょうか?
→それはひとつの良い方法でしょう。大切なことは、子どもの問題を良い契機として、ご自身の不安や過去の体験から逃げずにしっかり向き合うことです。ひとりで考えていても始まりません。お友達やカウンセラーなど誰かに支えてもらい、自分を語ってみましょう。自分の不安と向き合うことができれば、夫婦の間の不安や、子どもへの不安にも向き合い、少しずつ自信を持つことができるようになります。そうやって醸成した安心感を、今戸惑っている息子さんにしっかりと伝えてあげてください。

家族の凝りを解す

 30代の夫は体調をくずしてから仕事を休職し、自宅にひきこもってしまいました。
 夫の家族にはいろいろな問題がありました。ご両親の不和、嫁姑問題、子どものころ兄にずっといじめられ、誰も気づいてあげられなかったこと、父親が冷たいことなどです。
 夫は過去の出来事や子どものころから募っていた家族への不信感、職場の上司との問題などを一方的に話します。すっかり人間不信に陥ってしまったようで、自己評価がとても低いです。
 話したり、泣いたり、怒ったり、色々な感情を我慢せずに解き放って、立ち直りのきっかけになればいいなとは思うのですが、妻である私に対する不信感からか、夫婦でうまく話し合うことができません。
 彼に何とか立ち直ってもらいたいのですが、夫は病院へ行くのを嫌がるので誰にも相談できずにいます。

⇒生まれ育った家族の中にたくさんの問題を抱えていますね。でも、それはどの家族でも同じことです。多いか少ないか程度の差だけで、家族は必ず問題を抱えています。それらが本当にひきこもりの原因かどうかだれもわかりません。

 家族生活や仕事の中に、たくさん心の凝りが溜まっていらっしゃるようですね。心の凝りは気分転換をしたり、誰かに話したりして解すことができますが、それがある程度以上大きくなったら解すのが難しくなります。凝りのために気持ちがうまく動かなくなり、自信や自尊心を奪い、普段の仕事や社会生活にも支障が出てきます。体調を崩し、仕事に行けなくなり、ひどくなると外に出ることも自信を失いひきこもってしまいます。

過去の否定的な感情体験が積み重なった心の凝りは、話したり、泣いたりして感情を解き放すことが良い治療となります。しかし実際やってみてもなかなかうまくいきません。過去の辛い体験は思い出したり語ること自体が辛く、凝りの部分に触れるのは痛いし、恥ずかしいし、せっかく苦労して築いてきた自尊心をうばってしまいます。だから理屈ではわかっていても、敢えてそこには触れようとしません。

長年の重い凝りをほぐすためにどうしても必要なコツは信頼感と安心感です。この人なら聞いてくれる、わかってくれるという信頼が必要です。一番身近にいる家族はよくわかってくれるはずですが、逆によく分かり過ぎることが弊害になります。客観的な「相手の気持ち」として留めることができません。相手と自分の気持ちを切り分けることができず、どうしても自分の感情が入り、相手よりも自分自身が辛くなってしまいます。むしろ良いのは普段の生活は別に切り離されているけれど、本当に理解してくて、心を開き語ることができる友だちや専門家です。

 信頼できる相手に、思い切って自尊心や自信を奪っている体験を語ってみます。気持ちを解き放して「すっきりする」とはどういう体験なのでしょうか。それは、語ることが自信につながるのです。今まで人には絶対語ることができない、語ってはいけないと思っていた恥の部分、タブーの領域だったものを思い切って語ると、その事実・過去は変わらないけど人に語ることができる体験に変換されます。そうすれば、もう恥ではなくなり、自尊心や自信を奪うような体験ではなくなります。そして、気持ちが元気になり、身体の調子も良くなり、前向きな元気が出てきて、仕事や日常生活や人との関係もうまく回るようになります。

ひきこもり脱出講座)子どもにどう働きかけるか

講座の中で話したワンポイントレッスン→子どもにどう働きかけるか?

親はひきこもっている子どもに対して、受け入れてあげましょう、子どもを認めてあげましょうということは良く言われる。しかし、それだけで良いのだろうか。もっと子どもに伝えることはあるのではないか?

本日、参加者からの質問です。
それに関連して、夫にどう働きかけるかという話題も出ました。

父親と子どもがお互いに拒絶して、話し合うことができない。父親から子どもにもっと働きかけてほしい。でもどうやって夫に働きかけてよいのかわからない。

これらはひきこもりの脱出に関わるとても大切な部分です。一般論としては「こうするべき、ああするべき」と言えますが、実際の場面では一般論は通用せず、その家族の特性に応じた対応が必要になります。今日の講座ではそのことを具体的に話し合いました。

ひとつ見えてきたことは相手から拒絶されることの不安です。それがあるために、ホントに言いたいことを伝えられません。

夫婦で本音で話し合おうとしても相手が黙ってしまう、コミュニケーションが終わってしまうことへの不安があります。

子どもにホントのことを伝えても、子どもは受け止められないのではないか、親は何もわかっていないと親のことを拒絶するのではないかという不安から、伝えたくても伝えることができません。子どもは親から受け止められ(母性)、それと同時に拒絶される(父性)ことで親から離れ自立していくことができます。でも、その塩梅がよくわかりません。

あなたの家族では、親子の間で、夫婦の間で、、、

  • ホントにホントは何を伝えたいの?
  • それを伝えることに伴う不安はなに?
  • その不安を乗り越えるにはどうしたらよいの?

そのような内容で、2時間の講座を展開しました。