- 才能の次に、小説家にとって何が重要な資質かと問われれば、迷うことなく集中力をあげる。自分の持っている限られた量の才能を、必要な一点に集約して注ぎ込める能力。これがなければ、大事なことは何も達成できない。、、、僕は普段、一日に三時間か四時間、朝のうちに集中して仕事をする。机に向かって、自分の書いているものだけに意識を傾倒する。ほかには何も考えない。ほかには何も見ない。
私はこれが大の苦手なんですよね。意識をまわりに分散させて全体を把握する力はあると思うのだけど、その逆の意識の一点集中ができないんですよ。だから個人への深い精神分析より、複数の関係性を扱う家族療法やグループ・セラピーが向いていると思うんです。1−2時間の短期なら集中できると、3−4時間はきついなあ。だから原稿を書いていてもすぐに飽きて他のことを始めたり、他のことはやらずに机に自分を縛り付けたとしても頭の中が勝手に他の方に行ってしまいます。
しかし全く一点集中ができないこともないですね。思い返してみれば、若い頃の受験勉強や徹マン。今でも出来るとしたらテニスなどのスポーツや料理かな。でもそれもせいぜい1−2時間でしょ。だからブログは書けても本の原稿が書けないんです。(言い訳ばかり)
- 集中力の次に必要なものは持続力だ。1日に3−4時間、意識を集中して執筆できたとしても、一週間続けたら疲れ果ててしまいましたというのでは、長い作品は書けない。日々の集中を、半年も一年も二年も継続して維持できる力が、小説家には求められる。
でも、村上春樹によれば才能はダメだけど、集中力と持続力は意図的に鍛えられるということなので、がんばるしかないかな。この歳で??
こんなブログ書いている暇があるなら、本の原稿をまとめなさい>自分!!
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