2011年4月14日木曜日

被災地レポート2

被災者のことを思うといても立ってもいられない。と思ってやってきても、すぐに役には立てない。自分が出来て、役立つことを見つけるのは難しい。瓦礫の片付けだって危険への周到な準備と技能がいる。とにかく来ればどうにかなるわけではない。それは、耐えられない、役立ちたいという一方的な自己満足に過ぎない。
被災は非常事態。支援はすごい大変、というわけではない。地元の担当者は疲労困憊。休むことが出来ず、自らも被災していたり。外部から数日間やって来て、また帰る場所がある支援者はぴったりニーズを満たす仕事が見つからず暇だったりする。
被災地の精神科医は当直医みたいなもの。いつも専門性の役目があるわけではない。でも、いてくれたら安心。
なぜ、支援地に来るの?
組織の中の役割として来る場合、目に見える成果をあげるための支援作りに走りがち。心の支援チームが精神科外来を避難所に作った。被災者の声に応えたと言うよりも、毎週交代で送り込まれる精神科医の職場を作るため?
自分探しの大学生。現実に適応せず活動性の高いフーテンの寅さん。必要とされる喜びを体験できる。
支援する側のニーズではないのか?本当に被災者側の目線に立てるのか?
支援者ハイ。困難に飛び込み、頑張ろうと高揚状態。ずっと動き回り、夜は遅くまでミーティング。疲労感さえ感じない。やがて気づかないうちに燃え尽きる。そうなる前に、身体と心の疲れを自覚し休ませるシステムが必要だ。


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