2011年2月2日水曜日

物件探しとカウンセリング

私の場合、いったん思い込むと熱くなるというか、そのことばかり頭の中で想像を膨らませ、他のことが手につかなくなる。今日は、昨日の物件をイメージして、まだ決めていないのに勝手に部屋のレイアウトをああでもない、こうでもないと思いめぐらせている。その結果、仕事が手につかなくなる。
それでいて、結論を出すことができない。ホントにこれでいいの?他の選択肢を閉ざすことができない。一方で熱くなり、もう一方で進むことができない苦しい状況に陥る。

私のカウンセリングも同じようなやり方なのかもしれない。
始めに得られた情報によるアセスメントは、あくまで仮のもの。何度かお会いし、信頼関係とともに、話の内容が深まり、それまでは語られなかった新たな情報が出てくる。すると、新たなアセスメントが生まれる。
それを、何度か繰り返している。それでは、治療方針が決まらないじゃない!
そうなんですよ。クライエントとああでもない、こうでもないといろいろ会話を膨らませている(その膨らませ方が企業秘密なんですけど)。すると、いつか、解決策が天から降臨してくるんです。
カウンセラーの口から降りてくるわけじゃない。私からこうですよ、ああですよとアドバイスするまでもなく、クライエント自身が勝手に降ろしてくるというか。
「ああ、そうなんですね。こうすればいいんですね!」という気づきレベル(認知レベル)はむしろ少なく、意識的にはぜんぜん変わっていないのに、「お父さん、なんだかずいぶん変わりましたねえ!」「えっ、そうですか!?」という行動レベル・関係性レベルでの変化が多い。
この場合のカウンセラーの役割は、難産を支える助産師さんのようなもの。人は、イヤなこと、答えが見つからないことに対して気持ちを閉ざし、深く考えることをやめてしまう。それを持ちこたえ、考えを押し広げられるだけ十分に熱くなるためには、第三者の支えが必要になる。

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