2010年5月8日土曜日

新幹線の中

これから京都で講演がある。
自分ひとりになれる時間、自分がやりたいことをに没頭できる。家や職場(研究室)にいると、他の用事が怒涛のようにやってくるか、ひとりっきりでも、ついつい他の用事に逃げてしまう。車中では、座っているだけ、他にできる用事が強制的に遮断されるから、集中できる。
車内は快適。最近は、無線LANも使えるようになったし、できれば揺れがもう少しゆっくりとしたスピードだともっと快適な揺れなんだろうが。でも在来線特急の揺れ(常磐線とか中央線)に比べると、まだマシな方だ。京都・大阪くらいの時間がちょうど良い。名古屋だと早すぎる。仕事が乗ってきたかなと思ったら、着いてしまう。岡山・広島だとちょっと長い。
飛行機も良いよな。香港、シンガポール、ハワイくらいの距離が良い。できれば、business classが良いのだけど。Economyは狭すぎる。欧米線の10時間以上は勘弁してほしいし、economy class syndromeになる状況がよくわかる。国内線は短すぎて、まとまった仕事ができない。
でも、飛行機だと車窓がないんだよな。せいぜい雲海くらい。ちょっと集中力を切らした時に外を眺めれば気分転換になる。その点、ゆっくりとしたローカル線が一番良い。(あまり景色が綺麗すぎると、そっちに見入っちゃうけど)新幹線からの風景は、早すぎて忙しない。

さて、何をやろう?
疲れて、集中力が持ちそうにない時は、ビールを飲みながら弁当をむしゃむしゃ食って、固めの本でも読み始めれば、すぐにぐっすり睡眠を確保できる。
仕事したい時は、車内販売でもいいのだけど、できれば駅のスタバで大きめのサイズのコーヒーを買って持ち込む。
たいてい、本を二冊くらい持ち込む。今持っているのは、
べてるの家の本(斉藤道雄「治りませんように」)と、PC関連本として「Evernote」の解説書。
あと、ノートPC。
以前は、どこに行くにも持ち歩いていたが、iPhoneを持ち始めてから、一泊くらいの出張まではiPhoneで十分になった。もうすぐiPadが出たら、ノートPCにとって代わるのだろうか。
書きかけの原稿。たいていふたつくらいプリントアウトした未完の草稿を持ち歩き、きっちりまじめに書くのではなく、つまみ食い的に、アイデアが出る部分をメモ書き的に膨らませる。家に帰ってから、それをPCに打ち込み、体裁を整え、清書する。
ノートパッドは二種類ある。普段の通勤では、防忘録。ちょっとした断片メモを書くために、小さめ(B6くらい)のメモ帳。これも、iPhoneを持ち歩くようになって、ぐっと使用頻度が減った。
出張など、多少まとまった時間が取れそうな時には、A4の大きなしっかりした革製のNotePadを持ってくる。多少かさばるけど、プリントアウトした草稿に書きくわえたり、白紙の広いノートに頭の中から出てくるideaを自由に書きとめる。
最近、万年筆に凝っている。モンブランの○万円する高級万年筆。学生時代に何かのお祝いにもらい、その後、1年くらい使った後、ずっと寝かせてあったやつを1年ほど前に修理して、ペン先を替え、使えるようにした。ふだんの仕事はほとんどボールペンだが、リラックスして、アイデアを醸し出そうとする時は、筆圧が軽く、太字で大きな字をかける万年筆が良い。さらに、つい最近、ネット通販でドイツ製Lamyの万年筆を買った。プラスチック製で、3千円くらい。外観はすごく安っぽく、奇抜な原色のデザインだが、書き味はモンブラン以上に良い。モンブランは、クリニックでのカルテ書きなど、見栄を張りたい時に、Lamyはひとりで書くことに集中したい時に使えそうだ。

というわけで、今、この文章を書いている。雑文的に、ブログ原稿として書いているけど、書きながら考えを展開し、深めていくうちに結構ユニークなアイデアが出てくるので面白い。とりあえずブログに上げて、それを編集してweb siteに上げ、さらにそれをまとめて本にする。その始めのネタを作っていると考えれば、こうやって書き進めるのも楽しい。

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